about

Tsunag.とは。

私は1986年、奈良県奈良市生まれ。岡山県美作市(旧英田町)上山地区に住んでいます。
移住して9年目。40年以上も人が住んでいなかった古民家を、DIYで自宅や宿泊施設に変えながら、耕作放棄されて荒れ果てた上山千枚田の再生活動を行い、お米づくりに励んでいます。

一度耕作放棄地になった田んぼをもとに戻すには、3〜4年かかります。最初は来る日も来る日も草を刈り、灌木や笹や竹藪を切り倒し、冬に野焼きをします。野焼きの後は、土に残った根を掘り返し、夏には残った根から再び伸び始める草を刈り、再び冬の野焼き。その繰り返し。
こうして地元のお年寄りや仲間と共に、ほぼ人の力だけで棚田を再生させてきました。今のところ再生された田んぼは、約8300枚と言われる棚田の四分の一くらい。少しずつお米も取れるようになりました。そしてもちろん、四半世紀ぶりの景色も蘇り始めています。

ところが、せっかく田んぼが再生されても、その後に新たな壁が現れます。イノシシや鹿などの野生動物が農作物を食い荒らすという被害です。
この被害については別のページで詳しく述べますが、そのため私は狩猟も行っています。もともと狩猟が文化として根付いていた土地柄。地元の猟師さんに教わりながら、技術を身につけました。


野生動物による被害から、里山での暮らしを守りたい。

農業者にとっては憎き野生動物ですが、彼らが農地に現れる理由は、人間が森や里山を荒廃させたからでもあります。そこで、いただいた命は余すところなく使い切りたい。彼らの命を皮革製品として残したい。そういう思いから、皮革製品の試作を続けてきました。
特に鹿革は肌触りが良く、耐久性が高く、使い込むほど手になじんできます。とは言え野生動物の革なので、傷を負っていることもあります。しかし、それは彼らが岡山県の深い山の中で生きてきた証です。もちろん傷のない部分を選んで製品を作りますが、私は、その傷さえも、岡山県産ならではの魅力と考えています。

私が棚田での暮らしを始めて9年め。今年から、この鹿革製品の販売を始めます。この事業により、昔から守られてきた中山間地域の価値を、そして暮らしを未来に繋ぎたい。そんな思いから、ブランド名を『Tsunag.』といたしました。
今のところは商品のラインナップやカラーバリエーションも限られています。しかし時間をかけて増やしながら、いずれ新たな岡山県の特産品へと育てて行きたいと考えています。
どうぞ応援よろしくお願いいたします。